よくあるご質問
「カウンセリングではどんなことをするのですか?」
問題の解決に向けて具体的な対処法を考えたり、これまでの人生や自分自身についてじっくりと振り返る時間を過ごしたりと様々です。
面接内の様子は、利用者様の求めるものや治療者との組み合わせによって異なってくるでしょう。
特に最初のうちは、ご相談のきっかけとなったお困り事や症状がどういうものであり、なぜ続いてしまっているのかを考えていくことが大切です。まずは丁寧にお話をお聴きすることから始めさせてください。
「上手く話せるかが心配です。どういうふうに話せば良いですか?」
カウンセリングにおいて「こう話すべき」という正解はありません。
話しにくいと感じるときには無理に話そうとするのではなく、沈黙する時間をともに過ごすことも大切かもしれません。
「カウンセリングはいつ受け始めると良いですか? 頻度や通う期間は決まっていますか?」
「受けてみたい」「なんとなく気になる」と感じたときにお申込みいただければと思います。
頻度や終結までの時間も人それぞれです。1回のご相談である程度すっきりすることもあるでしょうし、毎週や隔週など定期的な面接を重ねていくこともあります。
たとえば、長年悩んでいる問題や、こころの中でくり返されてきたパターンを乗り越えたいときには、ゆっくりと時間をかけて向き合うことが大切な意味を持つでしょう。ひとりひとりに合うペースで進めていければと思います。
「面接を途中でやめたくなったときはどうすればいいですか?」
利用者様には面接をやめる権利があります。やめたい気持ちが出てきたときには面接内でご相談いただければと思います。
「やめたい」と思う気持ちに治療者への不満が関係しているときには、そのことについて話し合うことが治療を前に進めるきっかけになるかもしれません。
どんな理由であっても、ぜひ率直に話し合えればと思います。
「継続面接は50分と30分のどちらがおすすめですか?」
どちらにもメリット/デメリットがあると思います。
心理療法・カウンセリングでは伝統的に45~50分の面接が主流とされてきました。
30分の面接は労力や費用面などの負担が50分の面接より少なく、「定期的に通いやすい」というメリットが挙げられます。
その反面、ゆっくりと落ち着いた時間を過ごすことは難しくなりやすく、ご相談内容によっては不向きかもしれません。
基本的には〔初回面接〕や〔アセスメント面接〕の中で治療者の判断としてご提案させていただきますので、
利用者様の求めるものに合う形を話し合いながら見つけていきましょう。
「何歳から利用できますか?」
具体的な年齢制限は設けておりませんが、小学生以上の方を想定しています。
利用者様お一人か保護者様ご同伴(ご同席)で初回面接をできればと思います。
ご本人様の同意がある場合は、保護者様に初回面接をお受けいただくことも可能です。
十分な設備ではありませんが、児童・思春期の利用者様にはプレイセラピー(遊戯療法)を行っております。
(待合室がないため、付き添いの方に室内でお待ちいただくことはできません。ご了承ください。)
「心理療法とカウンセリングの違いは何ですか?」
心理療法とカウンセリングはそれぞれの歴史を振り返っていくと違いはあるのですが、とても回答に悩むところです。
どちらもその人のこころを理解し、何らかの形で問題解決や自分自身との出会いを目指すという点では共通しているといえます。
「カウンセリング」のほうがいろいろな分野で使われる言葉のため、聞きなじみがあるかと思います。
当相談室では面接を「心理療法(サイコセラピー)」と呼ぶことが多いですが、「カウンセリング」「心理面接」などと呼んでいただいても問題はありません。
「診察との違いは何ですか?」
診察(診療)は精神科・心療内科のクリニック・病院で医師が提供するものを指し、保険診療の適用となります。
医師による診断や薬物治療、生活習慣の見直し、職場・学校の環境調整などのほか、短時間の精神療法が行われることもあります。
(心理士による面接を心理療法、医師によるものを精神療法と呼び分ける傾向があります。)