開設に向けて
[2024.8.2]
開設に向けて
ホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。
東急田園都市線たまプラーザ駅より徒歩3分の地に〔たまプラーザ心理相談室〕を開設いたします。
8月14日(水)からご予約・お問い合わせを開始し、9月3日(火)のオープンを予定しています。
以下に開設までの経緯と開設に向けた思いをお書きします。
当相談室は、医療法人社団 野口クリニック(野口クリニック・陽だまりクリニック美しが丘)から分岐し、新たに別法人として立ち上げる心理相談室(カウンセリングルーム)です。
2021年11月に開院した陽だまりクリニック美しが丘では、本院の野口クリニックからあるカウンセリングを重視する伝統を受け継ぎつつ、児童・思春期の患者様のためのプレイルームを設置するなど心理部門を拡充してまいりました。
実際に心理療法・カウンセリングを求めて来院してくださる方は多くいらっしゃいましたが、制度上の縛りのために主治医と心理士の組み合わせが限られてしまうなど、心理支援を柔軟に提供できないことが課題となっていました。
また私自身、たまプラーザ駅や沿線一帯に流れる穏やかな空気を肌で感じ、心理療法・カウンセリングを通してこの地域に住む方々のお役に立ちたいという思いをより一層強く抱くようになりました。
こうした経緯から、このたび医療法人とは異なる相談機関として新たに心理相談室を開設する運びとなりました。
― こころの世界を映し出す場として
いつの時代にもこころの悩みはつきものです。
特に近年はコロナ禍や自然災害、さらには戦争という痛ましい出来事によって、私たちはこれまで当然のこととして共有していた認識や物語を書き換えることになりました。
多様性という言葉とは裏腹に、世界は憎しみと閉塞感におおわれながら分断へ向かっているようにも見えます。
このような時流に関連してか、「生きづらさ」や「トラウマ」といった言葉をよく見かけるようになりました。
生きることが複雑化した現代社会においては、私たちはいつどこで「生きづらさ」を感じてもおかしくないといえますし、
深く傷つき、喪失し、悲しみや怒り、不安や虚しさをひとりで抱えてしまう方も多いことと思います。
また、人間関係において周囲に合わせようとする努力の果てに、本当の自分が分からなくなってしまうことや、こころの中に同じパターンが繰り返され行き詰まってしまうこともあるでしょう。
当相談室は心理療法・カウンセリングを通して、こうした悩み・問題や、その人のこころの中にある物語や歴史と向き合うことをお手伝いさせていただきます。
秘密が守られた空間にこころの世界を映し出し、抑えこまれた気持ちを表現することが、問題の解決や生きづらさを和らげることのきっかけになればと思います。
開設にあたり、「地域に根ざした使いやすい相談先であること」を当相談室の理念としてかかげます。
「誰かに話したい」「対処法を一緒に考えてほしい」「自分のこういう部分を変えたい」など、問題の整理から自己理解のための面接まで、できる限り幅広く対応させていただきます。ささいなことであっても、まずはご相談いただければと思います。
近隣の陽だまりクリニック美しが丘・野口クリニックと密に連携しますので、診察と並行してご利用いただくことも可能です。
多くの方々のご利用を心よりお待ちしております。